拳を合わせるライダー
MOTOCROSS

安原さや選手

ライダーの概要

安原さや選手は、全日本モトクロス選手権 レディースクラスのトップライダーであった女性ライダーです。現在は引退し、バイクの魅力やモトクロスの楽しさなどを発信しています。

お父様がモトクロスをしていたこともあって、5歳でモトクロスバイクを乗り始めたという安原さや選手。お父様に連れられてよく通っていたお店がオフロードバイクの専門で、そこでモトクロス用バイクであるヤマハPW50に一目ぼれ。5歳の誕生日にPW50を買ってもらってバイクデビューを果たしたそうです。

PW50で遊ぶうちにモトクロスの魅力にはまり、7歳の時にはオフロードの草レースに出場してレースデビューしました。レースデビューをきっかけに、安原さや選手はますます2輪の魅力に惹かれていったそうです。

戦歴・活躍

16歳になると、ヤマハのセミファクトリーチーム、Team YZに所属。2014年近畿モトクロス選手権国際B級クラスでシリーズチャンピオンになり、女性初、唯一の国際A級ライセンスを獲得しました。
また、2015年全日本モトクロス選手権レディースクラスのシリーズチャンピオンに。2018年はヤマハのニューマシン「YZ85LW」にまたがり、見事にデビューウィンを飾りました。

レースの直前には集中することが大切ともいわれていますが、安原さや選手は集合締め切り10分前までファンの方とおしゃべりを楽しむ姿がよく見られました。ときにはファンと一緒に併催されているレースを観戦して、レーサーとしてだけではなく、いちファンとしてもモトクロスを楽しんでいた選手です。

22年間モトクロスに関わり、初優勝から今日までの12年もの間、ヤマハのレディースのトップライダーとして走り続けてきました。YAMAHAのイメージカラーと言えば青ですが、メーカーのイメージカラーもファンの間では「さやブルー」と言われるほど、YAMAHAの顔的な存在として多くの人々に愛されて、全日本モトクロス選手権のレディースクラスをリードしてきた存在だったのです。

安原さや選手は、2018 全日本モトクロス選手権 最終戦 MFJ-GP SUGOで現役引退を発表しました。決勝日のSUGOでは引退セレモニーが行われ、ファンに惜しまれながらレース活動を終えました。
モトクロスライダーとしての活動に終止符を打ち、モトクロッサーからは下りた安原さや選手ですが、バイクに関わる活動まではやめていません。今は一人のバイク女子としてバイクの楽しさや素晴らしさ、レースの楽しさなどを伝える活動に尽力しています。