レーサーの概要
ロードレースの選手である岡崎静夏選手は、神奈川県横浜市の出身です。幼い頃に弟の影響でバイクレースに興味を持ち、ポケバイレースに出場したことが、オートバイレースの世界に足を踏み入れるきっかけになりました。2007年には、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の主催するロードレースアカデミーに入学。当時、岡崎静夏選手は15歳だったので、現役女子高生のレーサーとしてメディアにも注目されていました。
2011年に開催された全日本SUGOラウンドでは決勝戦まで勝ち抜きましたが、レース中に転倒して大けがを負い、一時はレースに出られない状態となっていました。しかし、2012年からは再びレースに参戦し、全日本選手権のJ-GP3クラスへステップアップを果たしています。
2022年には、日本郵便・TP(ティー・プロ・イノベーション)・ホンダによるチーム「日本郵便 Honda Dream TP」に加入し、全日本ロードレース選手権・J-GP3クラスにフル参戦となりました。
戦績
岡崎静夏選手は、MFJ主催の女性限定レース「MFJレディースロードレース」に参戦し、2009~2010年には2年連続でシリーズチャンピオンを獲得しました。
2009年度もてぎロードレース選手権・GP-MONOクラスで国際ライセンスに昇格。GP-MONOクラスというのは、4サイクル250ccモトクロッサーエンジンを使用したクラスのことです。
2010年からは、GP-MONOクラスのマシンで「全日本ロードレース選手権」に参戦するというステップアップを経て、ロードレース世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリのMoto3クラスに出場。世界グランプリに女性レーサーが参戦するのは21年ぶりという快挙でした。
2020年には、KoharaRacingを離れ、自らチームを発足することを決意。「RT YOLO! SARD&ぱわあくらふと」というチームを立ち上げて、J-GP3クラス(全日本ロードレース)への出場を続けています。これは決して不和による別れではなく、岡崎静夏選手が新たな挑戦をするための別れでした。セッティングをチームに頼りすぎている点を顧みたうえで、「もっと前に進むためにもセッティングも含めて自分の責任で走りたい」という想いから来るものです。
ちなみに、YOLOにはYou Only Live Once(人生一度きり)という意味が込められており、ポケバイを始めるきっかけとなった弟がメカニックを担当しているそうです。