ロードを走る3台のバイク
ROAD RACE

ロードレースとは?

ロードレースの概要

ロードレースとは、舗装されたサーキットや公道を使った周回路をオートバイで走るレースのことです。名前の通り、もともとは公道(ロード)で行われるレースでした。現在ではほとんどのロードレースがサーキットで開催されていますが、一般公道を使ったレースも存続しています。

ロードレースで使われるバイクは、公道を走らないレース用車両(ロードレーサー)を使う場合と、一般公道用の車両をベースにカスタムを加えたプロダクションマシンを使うケースがあります。

ロードレーサーを用いた最高峰のレースは「ロードレース世界選手権(WGP)」、プロダクションマシンを用いたレースの最高峰は「スーパーバイク世界選手権(SBK)」といわれています。

ロードレースのルール

ロードレースは主に2種類あり、それぞれスタート方法やルールが異なります。

1つ目は「スプリントレース」です。MotoGPなどがスプリントレースになります。エンジンをかけた状態のバイクに跨がった状態で合図を待つクラッチスタートで、オートバイのレースと聞けばまず思い浮かべるスタンダードなスタイルでしょう。決められた周回数をより早く走り抜けることで勝敗を決定します。

2つ目は「耐久レース」です。鈴鹿8耐などが耐久レースとなります。スプリントレースが個人戦であるのに対し、耐久レースは複数で協力するチーム戦。規定時間内の周回数の多さを競います。
合図と同時にバイクに駆け寄って走行するル・マン式スタートで、少なくとも2時間以上、レースによっては24時間ずっとサーキットを走り続けるレースであり、このことから「耐久」の名がついています。

ロードレースの種類

ロードレースは世界選手権に加えて、各国で国内選手権を実施しています。

世界選手権は3種類あります。
1つ目は「ロードレース世界選手権(WGP)」。ロードレースの最高峰といわれ、MotoGP、Moto2、Moto3というクラスに分けられます。WGPではレース専用車両(ロードレーサー)が用いられます。

2つ目は「スーパーバイク世界選手権(SBK)」です。一般公道用に作られた市販のバイクをカスタム・改造したプロダクションマシンを使ったレースです。

3つ目は「世界耐久選手権(EWC)」。鈴鹿8耐やル・マン24時間耐久、ボルドール24時間耐久といったチーム対抗の耐久レースがメインです。

日本における国内最高峰のロードレース選手権大会は「全日本ロードレース」であり、JSB1000、ST1000、ST600、J-GP3という5つのクラスに分けられています。