ロードでコーナリングするバイク
ROAD RACE

ベアトリス・ネイラ選手

レーサーの概要

ベアトリス・ネイラ選手は、スペインのマドリード出身の女性ロードレーサーです。ご両親はアマチュアとしてサーキットを走っており、家族の趣味が高じてベアトリス・ネイラ選手も休みの日はサーキットで過ごすことがあり、自然とロードレースにのめり込んでいったとのこと。

ケガを負ったことで大会を辞退するという経験もあったものの、Woman European Cup SS300において、2020~2022年まで3年間連続でシリーズチャンピオンに輝いたレーサーです。
Woman European Cup SS300は、2020年に初開催された新しい大会で、参加者は女性のみ。市販車を使用したロードレースであり、開催国であるイタリアからの参戦者の割合が大きいものの、世界中のライダーがエントリーしています。

ベアトリス・ネイラ選手は初回となる2020年をはじめ、2021年にもシリーズチャンピオンに輝き、2022年にもタイトルを保守。3年連続でチャンピオンに君臨しました。

戦績・活動

スペインでその実力を発揮していたベアトリス・ネイラ選手は、2017年の「レッドブル MotoGP ルーキーズカップ」に参加予定でした。この大会は、その名の通り若手同士で競い合うレースであり、ロードレースにおける世界最高峰の大会であるMotoGPに進出する登竜門としても知られていました。

しかし、ベアトリス・ネイラ選手は2017年のシーズンが始まる直前に大怪我を負ってしまいます。復帰したものの、これまでのようなパフォーマンスを出すことはできず、ルーキーズカップの参戦は見送らざるを得ませんでした。

とはいえ、ベアトリス・ネイラ選手はここで諦めませんでした。2018~2019年はスペイン国内のロードレースに参戦。2019年は市販車ロードレースの世界最高峰といわれる「スーパーバイク世界選手権」のWSSP300クラスに参戦するなど、チャレンジを重ねていきます。

2020年になると、いよいよWoman European Cup SS300が新設されます。
ベアトリス・ネイラ選手は初回から参戦し、Woman European Cup SS300の初めてのシリーズチャンピオンとなりました。このとき、ベアトリス・ネイラ選手は18歳でした。
翌年や翌々年のSS300ではサラ・サンチェス選手と僅差の戦いに持ち込まれましたが、ライバルに背中を追われながらも見事に逃げ切り、3年連続優勝という楷書を成し遂げました。