エンデューロの概要
エンデューロレースは、自然の地形を活かした10km以上のダートコースの完走を目指す耐久型のオートバイ・レースです。
エンデューロに挑戦する女性ライダーが増加したことから、2018年には「ウィメンズエンデューロ」も開催されました。
エンデューロで使われるバイクはエンデューロマシンもしくはデュアルパーパスと呼ばれ、オフロードでも公道でも走れる使用になっています。レース内容によっては公道を走行することもあるため、ナンバープレートなど公道走行の規定に準じた装備をつけることが前提となっています。
日本ではあまりエンデューロ用バイクの販売は少ないものの存在します。エンデューロのバイクとして人気が高いのはKTM 250EXC、Beta RR 2T250、HONDA CRF250L、YAMAHA SEROWなどです。YAMAHA SEROWは’19年12月に排ガス規制で生産終了してしまったため、所有しているなら、これからもっと高騰する可能性もあります。これらのマシンをお持ちの方は、一度オンライン査定をしてみてもいいかもしれません。
エンデューロのルール
遠距離を決まった時間内に完走することが条件です。エンデューロは、シンプルに速度を競う「クロスカントリー」と、2種類の走法で評価をする「オンタイム制」に分けられます。オンタイム制は、「エンデューロ世界選手権」や「I.S.D.E.」といった世界大会にも導入されている標準ルールです。
オンタイム制では、時間に間に合うようにチェックポイントを通過することに加えて、テスト区間(スペシャルテスト)でタイムを競うことが求められます。各地にチェックポイントが設けられており、決まった時間にチェックポイントを通過しなければなりません。チェックポイント到達が遅れる(遅着)・早すぎる(早着)場合には、順位に影響するペナルティが発生します。なお、テスト区間で好成績を収めると順位が高くなります。
ライダーにとっては未知のコースを長時間走ることになるため、エンデューロマシンは昼夜を問わず走れるようライト類が付いています。また、道中でマシンが壊れてしまった場合にはライダー自身で修理を行わなければいけません。
エンデューロでは、いかに早く走るかというよりも、完走することが目的になるため、ルールによっては、早すぎても減点対象になるという独特のルールを採用しています。また、完走したライダー全員にメダルが贈られ、成績順で金・銀・銅それぞれのメダルが授与されることになります。