概要
アナ・カラスコ選手は、1997年3月10日生まれのスペイン人ライダーです。3歳のときにバイクに触れたそうで、 14 歳にはスペイン選手権 (CEV) にデビューしました。16歳の時には、ロードレース世界選手権で史上初のMoto3クラスの女性ライダーとなり、女性ライダーとして初めての世界チャンピオンに輝いた選手として知られています。早熟の天才といってもいいのかもしれません。
ロードレースは数少ない男女混合スポーツの1つですが、女性ライダーの参入は少なく、依然として男性が表彰台に上がることが多いのが現状でした。そんな中でアナ・カラスコ選手は颯爽と登場し登場し、男女関係なく達成困難な偉業を成し遂げ、歴史に名前を刻みました。
戦歴
アナ・カラスコ選手は数々の「史上初」を成し遂げているライダーで、モータースポーツの世界の注目を集めている選手です。
まず、アナ・カラスコ選手がMoto3クラスに昇格したのは、16歳の時でした。年齢もさることながら、カテゴリー史上初の女性ライダーという点も世間を驚かせました。
また、翌年の2017年にはFIMが主催するチャンピオンシップで優勝を飾りました。それだけではなく、ファステストラップ(コース一周回が最も速かった選手)として名前が挙げられ、ポールポジション(最前列のいちばん内側。予選で最もよい記録を出したバイクのポジション)を与えられた最初の女性でもあります。
表彰台を獲得し、時に着実に入賞を重ねてポイントを獲得。 FIM世界スーパーバイク選手権ワールドSSP300クラスにおける厳しい戦いの末、2018年にはついに世界チャンピオンに輝きました。ちなみに、当時アナ・カラスコ選手は、チームからマシンを止めて「RIDE LIKE A GIRL」というメッセージがプリントされたTシャツを手渡すまで、勝ったことに気付かなかったというエピソードがあります。
モータースポーツ界の世界選手権において、女性がチャンピオンシップを獲得したのは史上初の偉業でした。アナ・カラスコ選手の存在は多くのメディアをより一層騒がせる出来事となりました。アナ・カラスコ選手は、実力を遺憾なく発揮して史上初と名がつく業績を次々と打ち立て、タイトルをもぎ取ったライダーなのです。
モーターサイクルの世界選手権をリードする最初の女性となったことは間違いないでしょう。惜しみなく実力を発揮して戦うアナ・カラスコ選手の今後の活躍が楽しみですね。